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日興アセットマネジメント社が新しいレバレッジを掛けた投資信託Tracers S&P500ゴールドプラスを設定したので内容を知りたい方へのアンサー記事になります。
Tracers S&P500ゴールドプラスの評価は?~コンセプト
S&P500のファンドをお持ちの方から「米国集中」に対する不安の声を聞くことがあります。
当ファンドは「月1万円を2万円にする」という前向きなリスクを取れる方に、せっかく2倍化するならリターン源泉とリスク要因を分散する機会ともしていただくために設計されました。
リターンはシンプルで、S&P500のリターンと金先物のリターンの足し算になります。両方がプラスの時は“ダブルハッピー”ですが、どちらかがどちらかの足を引っ張る時もあれば、短期的には両方がマイナスとなる“ダブルパンチ”もあり得ます。
しかしそれこそが分散効果。「単一インデックスの2倍」では時に難しくなる長期保有を可能にし、長期での目的達成に貢献できるツールとして活用いただきたいファンドです。
S&P500という株価指数と金先物を50%:50%に比率で保有してさらにそこに2倍レバレッジをかけて投資信託としてパッケージングしたものとのことです。
レバレッジというリスクを取れる投資家に金先物をトッピングして分散効果を持たせるという趣旨の投資信託です。
Tracers S&P500ゴールドプラスの評価は?~S&P500とゴールドの最近の相関(参考)
ブルームバーグより
参考としてS&P500のETFであるVOOとゴールドのETFであるGLDの1年前を起点とした比較チャートです。
順相関とも逆相関とも言い切れない割と理想に近い塩梅の相関状態に見えます。
Tracers S&P500ゴールドプラスの評価は?~コスト
信託報酬 (税込)/年 0.1991%
レバレッジを掛ける投資信託では驚異的な低コストになっています。
SBI証券「投信マイレージサービス」
Tracers S&P500ゴールドプラスの評価は?~為替ヘッジ
日本(円)からの投資では、為替レートの動きで投資の損益に大きな影響がでてきます。
簡単にいうと円安になれば利益となりますが、円高になれば損失となります。これを為替リスクといいます。
この為替リスクを回避することを為替ヘッジといいます。
Tracers S&P500ゴールドプラスは為替ヘッジなしです。
為替ヘッジされていないと
- 円安(例:1ドルが100円から110円になった時)→円換算で資産プラス
- 円高(例:1ドルが110円から100円になった時)→円換算で資産マイナス
通常このようになります。
Tacers S&P500ゴールドプラスの評価は?~パフォーマンス
年初来米国株が好調なのとゴールドの歴史的高値状態ということで運用は右肩上がりでうまくいってると言えます。
トータルリターン
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|---|
本ファンド | 8.32% | 19.88% | — | — | — | 10.25% |
トータルリターンも好調となっています。
Tracers S&P500ゴールドプラスの評価は?
Tracers S&P500ゴールドプラスでした。
最初は金先物をいれることに若干否定的でしたが、これまでの低金利の10年と金利が高止まりしそうな10年ではまったく投資環境が違ってきます。
公式HPでもいまだにリーマンショック後の大底から長い超低金利時代という株式にとって最高の時代のシミュレーションを載せています。
がもう世界が変わってることは認識しておく必要があります。
リスクはそこそこ高いと思いますし、ハッキリ言ってこのファンドがどのようなトータルリターンを叩き出すのかまったく読めません。
イロモノ枠の範疇ですが先ほど述べましたようにレバレッジ投信にしては驚異的なコストの低さです。
運用開始以来半年以上が経過してゴールドが非常に上がっておりおそらくディフェンシブ的な役割を期待していたと思われますがSP500↑ゴールド↑という理想的な状態になっています。
それぞれの方がお持ちの戦略に合わせてほかの投資信託を組み合わせてオリジナルポートフォリオの組成に役立ちそうな面白味かつ使いようがありそうな投資信託のようです。
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