ロボット分野の投資信託があったら教えてください!
今回は、グローバル・ロボティクス株式ファンドをよく知りたい方へのアンサー記事になります。
グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)の評価は?~コンセプト
■ラザード・アセット・マネージメント・エルエルシー(ラザード社)は、米国・ニューヨークを拠点とする資産運用会社です。160年超の歴史を持つ投資銀行であるラザード・フレール・アンド・カンパニー・エルエルシーの資産運用部門として1970年に設立されました。
■株式運用の中でもアクティブ運用に注力しており、機関投資家や公的年金などを主な顧客として、資産運用業務を行なっています。
ラザード・アセット・マネージメント・エルエルシー(ラザード社)という会社が運用を担当しているとのことです。
グローバル・ロボティクス株式ファンドの評価は?~構成銘柄
<組入上位10銘柄>(組入銘柄数:56銘柄)
1 ABB LTD-REG / ABB スイス資本財・サービス4.4%
2 キーエンス / – 日本情報技術3.7%
3 SCHNEIDER ELECTRIC SE / シュナイダー・エレクトリックフランス資本財・サービス3.6%
4 INTUITIVE SURGICAL INC / インテューイティブ・サージカルアメリカヘルスケア3.2%
5 ROCKWELL AUTOMATION INC / ロックウェル・オートメーションアメリカ資本財・サービス3.1%
6 THERMO FISHER SCIENTIFIC INC / サーモ・フィッシャー・サイエンティフィックアメリカヘルスケア3.1%
7 NVIDIA CORP / エヌビディアアメリカ情報技術2.9%
8 ALPHABET INC-CL C / アルファベットアメリカコミュニケーション・サービス2.5%
9 ダイフク / – 日本資本財・サービス2.5%
10 PARKER HANNIFIN CORP / パーカー・ハネフィンアメリカ資本財・サービス2.5%
ABB(エイ・ビー・ビー)
ABBは、スイスを拠点に電力とオートメーション分野で事業を展開。公益事業者や工業・商業向けに送配電や電力設備の自動化用製品とサービスを提供。中・高電圧スイッチギア、ブレーカー、グリッドシステム、変電所用システム、ACドライブ、モーター、ロボット、低電圧スイッチ、制御製品などを扱うほか、生産プロセス自動化、品質管理用システムの製造を行う。
yahoo!ファイナンスより
組入トップの企業はABBです。
恥ずかしながらABB社をまったく知らなかったのですが、産業用ロボットの世界最大手とのことです。
株価も長らくレンジだったのですが、ここのところ大きく株価が上昇しています。
グローバル・ロボティクス株式ファンド~為替ヘッジは?
結論から言いますとグローバル・ロボティクス株式ファンドは為替ヘッジありなしが選べます。
日本(円)からの投資では、為替レートの動きで投資の損益に大きな影響がでてきます。
簡単にいうと円安になれば利益となりますが、円高になれば損失となります。これを為替リスクといいます。
この為替リスクを回避することを為替ヘッジといいます。
為替ヘッジされていないと
- 円安(例:1ドルが100円から110円になった時)→円換算で資産プラス
- 円高(例:1ドルが110円から100円になった時)→円換算で資産マイナス
通常このようになります。
グローバル・ロボティクス株式ファンドは
- 為替ヘッジなし1年決算型
- 為替ヘッジあり1年決算型
- 為替ヘッジあり年2回決算型
- 為替ヘッジあり年2回決算型
の4つのタイプを選択可能です。
グローバル・ロボティクス株式ファンドの評価は?~分配金
分配金実績(為替ヘッジなしタイプ)
決算日 | 分配金 |
---|---|
2022/07/20 | 0円 |
2022/01/20 | 950円 |
2021/07/20 | 1,500円 |
2021/01/20 | 2,000円 |
2020/07/20 | 300円 |
SBI証券より
分配金を出しているのは年2回決算型のタイプです。
これまでは運用が好調だったので結構な額の分配金が出てたようですが、2022年に入り株式相場が厳しい状態だったこともあり分配金見送りになています。
グローバル・ロボティクス株式ファンドの評価は?~パフォーマンス
グローバル・ロボティクス株式ファンド(為替ヘッジなし)の3年チャートになります。
コロナショック後はキレイな右肩上がりになっています。
2022年に入ってからは軟調といった感じになっています。
トータルリターン
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|---|
本ファンド | 8.31% | 1.01% | -2.80% | 18.22% | 13.27% | 142.90% |
とはいえ5年トータルリターン(各年平均)は13%を超えており優秀なファンドになっています。
ただし、この数値は円安バリアの影響が多分にあり為替ヘッジなしの方のタイプは1年トータルリターンがマイナス14%とかなり厳しい状態になっています。
グローバル・ロボティクス株式ファンドの評価は?~信託報酬コスト
僕自身はトータルリターンさえよければ信託報酬(コスト)は気にしない派ですがグローバル・ロボティクス株式ファンドはとても信託報酬(コスト)が高いです。
信託報酬 (税込)/年 1.936%
グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)のように信託報酬(コスト)が高いファンドに投資するときは松井証券の投信毎月現金還元サービスを上手に活用したいところです。
グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)の評価は?まとめ
◎今後の見通し
今後の「ウィズ・コロナ」の世界、そして米中覇権争いや新冷戦の世界では、賃金インフレも懸念されることなどから、今まで以上に自動化・自律化の流れが加速する可能性が大きく高まっていると考えています。これは、ものづくりの世界だけではなく、サービス産業における人手不足解消、医療の高度化・効率化
や移動の効率化など、人々の暮らしを改善するために技術活用の動きが加速することを意味しており、当ファンドの投資対象であるロボティクス関連銘柄の中長期的な魅力は、非常に高いと考えています。
2022/7月月報より
大々的に宣伝されている投資信託ではないですが資産は3,000億を超える人気ファンドです。
産業機械やロボット分野への投資人気が再び来ているのかもしれません。
工場等のオートメーション化はこれからもどんどん進んでいくのは誰でも簡単に想像できますし、それを止めるような要素は一切ありません。
世界中で産業用ロボットの需要は増える一方だと考えられます。
ロボット産業の未来に期待をしている方には有力な選択肢かもしれません。
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